ここ数年、高齢者の口腔ケアが注目されています。それは、口の中の細菌が肺に入って起こる誤嚥性肺炎で多くの高齢者がなくなっていることがわかってきたからです。この誤嚥性肺炎の予防に口腔ケアが非常に有効といわれています。
口腔ケアのメリットは、これだけにとどまらずお口を清潔にし、虫歯や歯周病の治療、入れ歯の手入れをして食べる機能、話す機能を保つことは、食欲を増進させ、体力をつけ、人とのコミュニケーションを可能にし、生きる意欲へとつながります。
このように、口腔ケアは高齢者のQOL(クオリティオブライフ)の向上をはかるために大切なものです。
1.お口の中を清潔に保つ
2.虫歯、歯周病の予防、治療を行う
3.歯性病巣感染や誤嚥性肺炎の予防
4.口腔機能の維持、改善
5.リハビリテーションによる嚥下障害の改善
6.お口の健康回復によるGOLの向上
水や食べ物がうまく飲み込めなくなったり肺のほうへいってしまうようになることを嚥下障害といいますが広い意味で口から食べられなくなることを「摂食嚥下障害」といいます。
摂食嚥下障害がおこると
1. 食べる楽しみが奪われる
2. 誤嚥性肺炎や窒息の危険を招く
3. 脱水症、低栄養になりやすい。
1. 食べ物を認知できない
2. 食べ物を口にうまく取り込めず、食べ物をよくこぼす。
3. 痰がよくからむ、がらがら声になる。
4. 食事中によくむせたり、食後よく咳き込む。
5. 肺炎を繰り返す
嚥下障害などにより、口腔内の細菌が気道に入り込むことでおきる肺炎です。誤嚥性肺炎を発症すると熱、咳、痰の三兆候のみでなく、元気がなくなります。
口腔ケアを実施した人と実施しなかった人を比べると、肺炎の発生率は40パーセント減少させる効果があります。
口腔ケアを実施した人と実施しなかった人を比べると、肺炎の発生率は40パーセント減少させる効果があります。誤嚥性肺炎のメカニズムを考えたときに、さまざまな口腔ケアの予防効果が期待できます。
1) 器質的口腔ケアにより、口腔と咽頭の細菌数が減少する。
2) 継続した口腔ケアによって、要介護高齢者の嚥下するまでの時間が短縮し、
誤嚥の予防につながる。
3) 機能的口腔ケアによって、舌や口唇などの口腔機能が改善し、食べる量が増え、
栄養状態の改善が図られる。これにより、免疫説の向上につながる。
参照文献 : 「はじめよう口腔ケア」 8020財団
〒362-0807
埼玉県北足立郡伊奈町寿2-143-2
TEL 048-729-0821
FAX 048-729-0822