| 甲状腺の働きが活発になり過ぎるバセドウ病の治療は、甲状腺ホルモンが過剰につくられないようするものです。バセドウ病の治療方法には、抗甲状腺剤の内服、手術(甲状腺亜全摘術)、アイソトープ治療(放射性ヨード内服)の3つの治療法がありますが、病気の程度やライフスタイルによって選択は異なります。 はじめは抗甲状腺剤を服用し、個人差や病気の状態など経過を見て治療法を決めます。薬は長期服用する必要があるので、それが困難な場合は手術やアイソトープ治療も考えます。 どの治療法を選ぶにしても、ポイントは甲状腺ホルモンを正常な量にコントロールする事です。そして、甲状腺ホルモン量が正常になれば、健康な人と変わらない生活ができます。 |
| 抗甲状腺剤の内科療法 | |
| 病気の軽い人、甲状腺腫が小さい人などですが1年~数年間の服用が必要です。 |
|
| 長所 | ・外来治療 ・治療効果が可逆性 ・妊娠・授乳が可能 |
| 短所 | ・治療期間が長い ・實解率が低い ・副作用(白血球減少症、薬疹) |
| 適応 | ・年齢の制限はない ・甲状腺腫の小さい人 ・薬を規則的に服用できる人 |
| 甲状腺亜全摘術の外科療法 | |
| 甲状腺腫が大きく、早く確実に治したい人ですが、入院が必要で傷跡が残ります。 |
|
| 長所 | ・短期に實解が得られる ・永久實解率が高い |
| 短所 | ・入院が必要 ・手術瘢痕が残る ・術後の反回神経麻痺や副甲状腺機能低下症はまれ |
| 適応 | ・若年者から中年者 ・薬の副作用がある人 ・甲状腺腫が大きい人 ・甲状腺腫瘍の合併している人 ・社会的事情(早期に確実に實解希望の人) |
| アイソトープの放射線療法 | |
| 50歳以上で甲状腺腫が小さい人ですが、将来甲状腺機能低下症になる可能性があります。 |
|
| 長所 | ・治療が簡単 ・永久實解率が高い |
| 短所 | ・妊娠中、授乳中は不可 ・晩発性甲状腺機能低下症の発生が多い |
| 適応 | ・50歳以上の人 ・手術後に再発した人 ・3ヶ月以内に妊娠の可能性のない人 |
| 治療中何か症状が出現した時は、甲状腺ホルモンが変動した可能性がありますので、必ずお申し出て下さい。また同じ自覚症状があっても、他の病気でも出現する可能性がありますので、追加の検査や薬が必要な場合があります。 3種類のいずれかの治療を選択し、治療効果が現れれば症状はほとんどなくなります。日常生活では、運動・仕事・妊娠・授乳など健康な人と同じように何でも出来るようになり、日常生活で制限等は一切ありません。 |