お知らせ


2018/03/18
トロント大学歯内療法専門医コース第4セッション、および卒業
3/15(木)~18(日)、トロント大学歯内療法専門医コース第4セッションに出席してきました。今回で1年間におよぶ長いコースの最後です。最終の筆記試験と実技試験もあり、受講生一同緊張の中、終了しました。そして最後の難関も無事突破し、めでたく卒業証書を授与されることができました。総監督であるカナダトロント大学教授フリードマン先生をはじめ、同大学教授トルネック先生、スイスジュネーブ大学教授マシュトー先生、米国ワシントン大学教授ニージェック先生、同大学教授コーヘンカ先生、そしていつもお世話になっている中央林間の寺内先生にはすべての講義を逐次通訳していただき大変お世話になりました。今後は年1回同窓会を行うことになり、また会えるのが楽しみです。
2018/03/05
高齢者口腔機能検診説明会
3/5(月)、高齢者口腔機能検診説明会に参加してきました。4月より江戸川区福祉部と歯科医師会が共同して新しい事業が始まります。65歳以上の区民の方は無料で口腔機能検診が受けられます。近年、日本の死因の第3位に誤嚥性肺炎がランクアップしてまいりました。誤嚥性肺炎とは、食べ物を飲み込む際、気管の入り口を自動的に閉じる機能が劣化し、気管に入ってしまい、むせたり、細菌感染を起こしたりして肺炎になってしまうことです。その原因として、歯の喪失、咀嚼筋など咬む筋肉の能力低下、舌の運動能力低下、嚥下障害などがあります。つまり、歯科領域の問題なのです。そこでこれらの状態を検査し正しい嚥下機能が継続できるように始まった検診です。もちろん東京都では初めてです。また検診内容の充実度では全国で初めてです。65歳以上の区民の方は毎年受診できます。ご活用ください。
2018/02/26
歯科医師会会議
2/26(月)、江戸川区歯科医師会の会務委員会に出席してきました。3月総会に向けての諮問会議です。29年度の事業報告、30年度の事業計画予算計画について審議しました。特に問題なくこれで3月総会の議案提出となりました。執行部の先生方のご努力に敬服いたします。
2018/02/04
スタディーグループ赤坂会例会
2/4(日)、スタディーグループ赤坂会例会に参加してきました。今回は歯周病をテーマに歯周病専門医の長谷川先生に基調講演をしていただきました。歯周病の原因は虫歯もそうですが細菌感染です。細菌(バクテリア)はどこからやってくるかというと元を正せば子供の頃の感染までさかのぼりますが、お口の中には常にたくさんの種類と数の細菌がいます。常在菌といいます。普段は何も悪さをしないのですが、この種類と数のバランスが崩れると体は防御反応を起こし炎症を起こします。これが歯肉だけに収まっているのが歯肉炎、周りの骨にまで波及しているのがいわゆる歯周病です。歯垢や歯石にはたくさんの細菌が含まれ、ご家庭でできる予防としては丁寧な歯ブラシで除去することです。また良く咬むことで唾液が出て自浄作用を促します。また歯周ポケットの中はブラシの毛先が入りませんので定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらうことが一番重要なことです。昨今、国では心臓病、糖尿病、誤嚥性肺炎に口腔衛生が起因していることから、介護領域においても歯科治療を推奨しています。かかりつけ歯科医院をお持ちになり定期検査をお受けすることをお勧めします。
2018/02/02
サポートセンター3才児歯科検診
2/2(金)、サポートセンター3才児歯科検診に行ってきました。天候が悪くいつもより人数が少なかったように思われます。小さいお子様を持つお母様方も大変です。ご兄弟もいらっしゃりますし自転車の前後に乗せたり抱っこしたり、検診に来院するのも一苦労です。そんなお母様方の普段の頑張りのお蔭でお子様の歯の健康は守られています。愛情いっぱいです。
2018/01/28
歯内療法学会関東支部学術大会
1/28(日)、歯内療法学会関東支部学術大会に参加してきました。著名な根管治療専門医の先生の講演が目白押しです。昨今根管治療においてCT撮影による診査診断は必須の状況になっています。以前はインプラントにおけるCT撮影がメインでしたが、3次元的な歯根の構造はCTなしでは把握できません。通常のレントゲンでは映らない病巣はもとより複雑な歯根形態もCTにより事前に把握することができ、的確な診断と治療が行えます。大切な歯を残すには歯の根の治療がすべてを制し、そして再度、バクテイリア(細菌)が侵入しないように精度の優れた被せ物(補綴)をすることが重要です。この両方がなければ無用に再治療を繰り返し、最悪抜歯に至ることが多いのです。
2018/01/21
ダイレクトボンディングハンズオン講習会
1/21(日)、ダイレクトボンディングハンズオン講習会に参加してきました。講師は盛岡で開業されている佐藤貴彦先生で、この講習会は普通に盛岡で受けようとすると2年待ちだそうです。今回は特別に東京に来ていただいて開催された大変貴重な講習会です。直接、口の中で何層にもレジンを盛り上げて歯を作るテクニックで、どこを治療したかわからないくらいリアルな歯ができあがります。通常は歯型を取って技工士さんが作る仕事を、その場で直接行いますので、患者さんは1回の治療回数で済みとても便利です。かなりの技とセンスが必要です。まだまだ勉強しなければなりません。
2018/01/17
スタディーグループ赤坂会研修会
1/17(水)、スタディーグループ赤坂会研修会に参加してきました。本日は3月歯周病をテーマにした例会に発表される先生の予演会も兼ねていまして、活発な突込み指摘アドバイスで盛り上がりました。期待しています。
2017/12/10
日本顎咬合学会関東支部学術大会
12/10(日)、日本顎咬合学会関東支部学術大会に参加してきました。日本の著名な補綴専門医の先生方、技工士さん方の講演が盛りだくさんでした。その中で最近のトピックスとしてCAD/CAMの講演をメインに聞いてきました。CAD/CAMとはcomputer aided design/computer aided manufacturingの略で、歯型をカメラでスキャニングして3Dプリンターで削り出して歯を作ることです。お口の中で直接スキャニングできれば最高ですが、唇、舌、唾液、死角などの問題で可能な場所は限られ、まだまだ適応症はかなり限られています。今だ匠の技工士さんにはかなわないのが現状です。何をおいても最大の問題は、厚みを確保するため歯を削る量が多くなることです。歯の材料はセラミック、ジルコニアなどに対応していて審美的強度的にも優れた治療はできます。今後は歯科界もデジタル方向に向かうのは間違いないので、利点欠点を見極めながら治療選択に生かしていければと思います。
2017/12/06
顕微鏡歯科研修会
12/6(水)、顕微鏡歯科研修会に参加してきました。今回は講師を招いて講演していただきました。インプラント科出身の丸尾先生からインプラント治療におけるデジタル化についてお話をしていただきました。インプラント治療においてもCT撮影から手術用の装置を作ることができます。もちろんアナログ手作業で作ることが多いのですが、3Dプリンタのようにデジタル加工で作ることができます。いわゆるCAD/CAMです。症例によってはデジタル加工の方が優位性がある場合もあります。何本もインプラント入れるときにはデジタル加工が便利です。1本のケースでもデジタル加工は有用ですが、とても繊細なテクニックを要する時はやはり人間のアナログ感覚が必要になります。アナログ対デジタルではなく、それぞれ利点欠点を理解し有効に使うことが大切です。
2017/12/03
トロント大学歯内療法専門医コース第3セッション
11/30(木)~12/3(日)、トロント大学歯内療法専門医コース第3セッションを受講してきました。今回は再根管治療と外科療法の講義と実習です。保険治療では根管治療の成功率はかなり低いです。結局数年後に膿が溜まったり痛みが出たり、再根管治療が必要になる場合が多いです。一番最初に神経を取る治療をした先生の責任は重大で、その治療の良し悪しがその後のその歯の生存運命を決めてしまいます。再根管治療ではその治療の後始末になりますので、根管の中がどうなっているのか顕微鏡を使って確認しないことには、診断と治療計画が立ちません。もはや根管の中からの治療では対応しきれない場合は、歯肉を開いて歯内歯周外科治療が必要になり、抜歯、再植、移植、インプラントなどに至る場合もあります。歯の根の治療の大切を改めて実感してみるはいかがですか?